EC-ORANGEパートナーシッププログラムが
新規プロジェクト開発を強力にサポート
デジタル・インフォメーション・テクノロジー株式会社 様
デジタル・インフォメーション・テクノロジー株式会社 様
システムの開発・保守を主軸としながら、組み込みシステムの開発、セキュリティと業務効率化に特化した自社商品の販売など、幅広い事業領域でITソリューションを提供するプライム上場企業「デジタル・インフォメーション・テクノロジー株式会社」。近年エンタープライズ向けの開発で特に成果を挙げています。
モール型ECサイトのパッケージとしてエスキュービズムのEC-ORANGEを採用し、ゲームサイトのポイントを使って商品を購入するサイトの開発を行いました。
デジタル・インフォメーション・テクノロジー様(以下、DIT)eビジネスサービスカンパニーの事業内容についてお聞かせください。
江口氏:ECサイトをメインとした、お客様向けのシステム構築、開発、保守を主に行なっています。
コロナ禍以降、ますます高まっている「サイバーセキュリティの対策強化」と「働き方の効率化」において有効なソリューションの提供、およびアプリやポータルサイトの開発にも注力しています。
近年エンタープライズ向けの開発で特に実績を挙げています。
EC-ORANGE パートナープログラムに参加されたきっかけについてお聞かせください。
江口氏:eビジネスサービスカンパニーでは、ECサイトの構築やWeb系のアプリ開発に力を入れています。
EC-ORANGEパートナープログラムに参加するきっかけになったのは、カクヤス様の「カクベツ」という全国の日本酒が購入できるECサイトの構築をお任せいただいたことです。
「カクベツ」は当初からモール型サイトというご要望をいただいておりましたので、モール型に特化したEC-ORANGEのパッケージはまさにぴったりですね。お客様のニーズに即応できて、短納期が実現できるソフトウェアです。
今回、EC-ORANGEを利用して行ったプロジェクトについて詳しく教えてください。
江口氏:今回行ったのは、ゲームコンテンツ販売を手がけるお客様のプロジェクトです。
スマホやPCでプレイするゲーム、その関連コンテンツの企画・販売を手がけているお客様で、ブラウザベースのゲームプラットフォームをローンチしたいという構想があり、ご要望としては、ゲームサイト上で得られるポイントを使ってユーザーが購入できる物販サイトを構築したいというものでした。
ゲームコンテンツ販売を手掛けていらっしゃるお客様ですので、ECモールの構築や運用についてノウハウをあまりお持ちではないという点を踏まえてプロジェクトを展開していく必要がありました。実店舗を持っていてEC展開を考えているというケースとは少々異なる点だったと思います。
そのため、開発してそこで終わりではなく、ローンチ後の運用についても積極的な提案を求められていると感じていました。実際、ローンチ後の現在も、機能拡充についてご相談を受けながら運用のお手伝いをしています。
サイトローンチ後の機能拡充について詳しくお聞かせください。
江口氏:考え方としては、スモールスタートをしてから柔軟に機能拡充をしていくイメージです。
実は、当初の段階ではゲームサイトに付属するECモールという位置付けで開発を行なっていきましたが、ローンチ後にモールへ入るテナントの規模が予想以上に大きいということが判明したため、より充実した機能を持たせる必要性が出てきたのです。
モールという特性上、テナントが入ってからの運用は実際その場になってみないと分からない不確定要素がありますし、お客様の要望を汲んで改良やカスタマイズを随時行っていくのが最善策と言えます。
EC-ORANGEはこのような突発的な拡張についてもカバーできるソフトウェアだと感じています。
開発する上で、課題になったことを教えてください。
江口氏:こちらのプロジェクトは、ゲームサイトで得たポイントでユーザーが買い物をするという点が通常のモールと異なってくるところです。ポイントをメインに扱うという上で、UIや管理画面についてもそれに特化した使用感を追求する必要がありました。
EC-ORANGEにもポイントを利用した決済システムはもちろん完備されているのですが、お客様としては、ポイントをもっとスムーズに使えるようにしたいというニーズがありました。そのため画面をカスタマイズして、ポイントを利用しやすいようにUI変更しています。
それから、スマホ、タブレット利用者が絵文字や顔文字などの特殊文字を入力するとエラーが起こってしまうため、今後何らかの対処が必要になってくるかもしれません。
EC-ORANGEで構築してみて感じたメリットをお教えください。
江口氏:新規のお客様を開拓する場合にMA(マーケティング・オートメーション)などECサイト周辺のソリューションについてお客様の要望にどうやって応えれば良いか、手探りしている状態にあります。
このあたりはEC-ORANGE、ひいてはエスキュービズム様に多大なるサポートをいただいています。
知見を得るだけでなく、サードパーティーベンダーとの勉強会の開催や、協業できる企業様と引き合わせていただくなど、心強い存在だと感じています。
EC-ORANGEは、BtoCのスモールスタートをする上で非常に ”ハマる” と申しますか、お客様の初期の要望とズレが少ないソフトウェアという印象です。コストが抑えられる、立ち上げまでの期間が短いというのは大きなメリットであり、お客様の要望に応えやすい安心感があります。
また、開発言語はPHP/Laravel(ララベル)なので、開発の要員調達がしやすい点もメリットだと感じています。
外部お客様向けの標準ドキュメントも、必要なものが一通り揃っている印象です。そちらを元にしてスムーズに開発に入れたのも魅力的でした。モール型を求めるお客様が増えていくなかで、そのニーズに即応できるソフトウェアという点では心強いものでした。
開発者目線でお話しさせていただくと、内部向けの標準ドキュメントがさらに充実していると、嬉しいですね。詳細設計書のようなドキュメントがあるとカスタマイズがしやすく、作業の情報共有も容易になると感じました。
ではドキュメントについて、さらに掘り下げてお聞かせください。開発者ポータルのような記述レベルでは、カバーしきれない面があるでしょうか。
江口氏:プログラム構成があると良いですよね。例えば、会員登録なら、AとBとCのソースを使っていて、ログインならCとDのソースを使っていますよ、とか。
そのような詳細設計書が一部でも備わっていれば、そこから得られるものが大きいと思います。
複数人で開発を行う上で、情報共有は欠かせません。大勢が携わって一つの案件を仕上げるべく作業をしていく時に「全員が共有できて、読めば分かる」という情報源があるとスムーズだと思います。情報の齟齬がなくなりますから。そういうものがEC-ORANGEにもあると良いかなという印象です。
スムーズな情報共有は納期短縮にも直結する課題になると思っています。というのも、開発要員を増やした際、EC-ORANGEの独自仕様な部分に慣れるまで、ある程度の時間が必要だという声が現場から上がりまして。PHP/Laravel(ララベル)を覚えているから即戦力になるかと思ったら、EC-ORANGEの仕様を咀嚼するのにもう一つステップが必要だぞ、ということになったんですね。
もちろん、我々開発側は使いこなせるようにソフトウェアを理解するよう努めるのが当然なのですが、増員メンバーが即戦力として開発に携われるような仕組みがあると、さらにソフトウェアとしての可能性が広がるのではないかと思います。
お客様の手応えはいかがでしょうか。
江口氏:あくまで当社が感じた手応えになりますが、お客様の望むものを提供できたという実感があります。ゲームサイトのポイントで購入するという、特殊なECモールでしたが、途中でお叱りを受けるようなこともなく、お客様の思い描いていたものを実際に形にすることができました。
UIについては難問でしたが、ヒアリングを通してご希望に沿うような仕上がりになったと感じています。
ご検討されていることや今後EC-ORANGEに期待することなどあれば教えてください。
江口氏:今回はBtoCサイトでしたが、以前BtoBサイトの構築にも携わっていました。
BtoBは、何と言っても受発注システムが要になると思うのですが、その際、バックエンドの処理についても、オプションが色々つけられるとさらに便利になると感じました。
また、今後はカスタマイズのサンプルソースなども提供していただけるようで、事前調査や試行錯誤という工数を削減できるので、立ち上げまでの期間が短くなると予想しています。簡単なサンプルでもマニュアル的なものがあれば嬉しいですね。
昨今のECサイト構築は、とにかく短納期を求められる印象があります。低コストで、少ない開発工数でスピーディなサイト構築が求められている現状にあって、我々開発ベンダーが短納期を実現できるサポートをより強化してくれたら嬉しいと思っております。開発中の困りごとに対して伴走型のサポートをしていただけるようなサービスがあって、心強いと感じています。
※2023年5月の情報です。