ワイン事業のSI(システムインテグレーション)改善から
グループ内における各種新規事業構想まで
あらゆる領域を包括的にコンサルティング

株式会社ブロードエッジ・アドバイザーズ 様

プロジェクト概要

株式会社ブロードエッジ・アドバイザーズ様がグループ会社にて運営する「wine@」は、誰もが気軽にお好みのワインを見つけられる独自のサービスです。
今回は、ワイン販売のECサイトを含むミドルバック運営システムの見直しを皮切りに、グループ各社にて構想中の新規事業計画など、株式会社ブロードエッジ・アドバイザーズ様とそのグループ会社様が思い描く展望の様々な部分に、エスキュービズムならではの幅広い知見、実績を活かしたご支援・ご提案を行いました。

インタビュー

株式会社ブロードエッジ・アドバイザーズは、グループ会社にてワイン事業や飲食事業も展開しています。そのうちワイン事業では、掛け払いが可能な飲食店向けの卸売サービスや、ワインの好み診断付きの一般消費者向け販売などを行っており、一般消費者向けのECサービスと恵比寿の実店舗売り場とのクロスセルをさらに効率化させていきたいと計画しています。

そのためには、ミドルバック領域において属人化していた各種運用システムの不要な部分を明らかにし、身軽なシステムへと再構築をする必要がありました。
今回は、既存の各種運用システムの見直しを検討するに至った経緯と背景、これからの展望を語っていただきました。

事業企画部
オペレーション マネージャー

加藤 有翔 様

幅広い領域の知見を求めて。意見交換を重ねながらの課題解決に期待

御社の事業内容について教えてください。

加藤氏: 株式会社ブロードエッジ・アドバイザーズでは、グループ会社においてワインの卸販売、小売り販売事業を行っており、飲食店向けと一般消費者に向けて各種サービスを展開しています。そのうち一般消費者への販売チャネルとしてはECサイトと、恵比寿のワインショップが主となります。
当社の「wine@(ワインアット)」というサービスでは、世界のワインデータと評価を元にお客様のお好みのワインをレコメンドし、当社独自の38分類によるワインチャートを公開し、お客様のワイン選びをお手伝いする独自のサービスを展開しています。
これらのコンテンツを通じて、「選びづらい」「敷居が高い」と思われがちなワインをもっと気軽に楽しめるようにしていきたいと考えています。

エスキュービズムをどこでお知りになられましたか。

加藤氏: 当社の様々な運用上の課題を解決するために、SI(システムインテグレーション)やコンサルティングなど広い領域での経験と知見がある会社を探しており、そのような強みのある企業を探す中で、貴社に辿り着きました。

複数社の提案の中から、エスキュービズムのコンサルティングをご選定いただいた経緯や決め手を教えてください。

加藤氏: 当社のワイン事業には、ミドルバック部門での運用上の課題や、ECの売上を上げたい、実店舗売り場とのクロスセルをUPさせたいというオンラインとオフラインの融合領域の課題がありますが、その具体的な手法や施策が必ずしも明らかになっておらず抽象的な状態でした。

まだ言語化できていない潜在的な要望や課題を拾い上げ、正式発注前から親身なアドバイスを得られたことが決め手になりました。


他にも2〜3社は比較検討しましたが、抽象的なものから丸ごと、現状を明らかにした上で、ご相談を重ねながら課題解決の道を探してくれるだろうという確信を得られたのがエスキュービズムさんでした。

SI改善で属人化を解消。外部の目から見た「削減すべき箇所」が明らかに

今回エスキュービズムのコンサルティングの対象とされた事業はどのようなものですか。事業にはどのような課題がありましたか?業務面での課題、システム的な課題などについて教えてください。

加藤氏: 業務上の課題とともにシステム的な課題が明らかになりました。当社のECサイト自体は2〜3年前からあったのですが、飲食店向けに特化したBtoBサイトは、これから本格的に立ち上げる必要がありました。

また、このサイト立ち上げとは別に、外部委託の物流倉庫を自社倉庫に切り替える計画も進行していました。
つまり、既存システムを使いながら新しいシステムも複数立ち上げるという状況です。

特殊な状況下ゆえにシステムを改訂するよりも手作業で都度やっていくしかないという場面が多くなり、その結果、属人化から脱却できない業務が増加していました。
この問題について、「手作業の工数」を減らす手段を両方のプロジェクトにおいて顕在化できたのが、最も感謝申し上げたい点です。

従来のシステムは、たとえれば「伝票をつける人間が休むとその日は物流が止まるレベル」で手作業に依る部分がありました。
従事する社員の業務負担が大きく、事業の拡大や継続性にも問題がありました。
この状況が細密に明らかになったことで、システムの繋ぎ込み以前に業務フローや分担を見直すべきと明確に理解できました。

これは、SI領域に知見のあるエスキュービズムさんだからこそ見えてきた部分と考えています。

業務フローを分解してボトルネックを発見。新規事業の始点も見えてきた

エスキュービズムのコンサルティングの進行はいかがでしたか?

加藤氏: ワイン事業のミドルバック部門において、具体的に誰が何をやっているかという詳細な業務フローの洗い出しが始まり、これを徹底することで具体的なボトルネックが見えてきました。
内部にいると当たり前になっていて疑問視してこなかった部分についても、コンサル支援を受けて改めて要・不要を見直すことができたと考えています。

エスキュービズムのコンサルティングをお受けになられて、御社の事業展開への変化・影響や、特にご満足いただけている点など、具体的なエピソードや感想などありましたら教えてください。

加藤氏: 初めはワイン事業のミドルバック部門の業務課題解決や、EC領域での売上促進のためのコンサルティングをとお話しました。その後、ワイン事業以外の当社グループの不動産関連新規事業やグループ全体の管理システムに話が及んでしまいましたが、どのポイントに対しても的確かつ具体的なアドバイスを得られました。

ワイン事業だけでなく、グループ全体で管理システムの見直しを進めようという流れや、新規事業を拡大してゆこうという流れもあり、様々な場面で私たちが困っている事柄を言語化、明確化して頂けたことは大きいですね。


既存システムの冗長性が可視化され、コストや人的負担の観点から、不要部分や非効率部分のシュリンクを選択することができました。数字を含めた多彩なご提案により、対策が見えてきたと言いますか、内部からは認識しにくい部分が明らかになったことが特に感謝申し上げたい点です。


既存のワイン事業に関わる分野だけではなく、今後新規に展開していこうとしている様々な事業構想・企画についても、今回のコンサルティング期間の中で気軽に相談してみようというモチベーションで会話をしてみたところ、豊富な知見を活かした貴重なご意見を頂戴することができました。
当社として未知の領域である新規事業についても相談をさせていただいたことで、これからスタートを切るために必要なことや、精度を高めるべき事柄が見えてきたと感じています。

今回、コンサルティングにより顕在化した課題と同じ数だけの未顕在化課題があり、当社がどのような舵取りをしていくかという事業の根幹について、現状では未知数あるいは抽象的な状態であっても、多様な実現の可能性を示唆して頂けたと感じております。

リテール領域の課題を掘り下げて、確固たる地位の確立を目指す

今後、エスキュービズムに期待することは何でしょうか?

加藤氏: SI(システムインテグレーション)のご支援を引き続きお願いしたいと考えています。
エスキュービズムさんはリテール領域に強い会社さんですので、ワイン事業並びに飲食事業などの一層の展開についても、引き続きお知恵をお借りできればと思います。

また、まだまだ外部に公開できないことも多いですが、今回のご縁をきっかけに、コンサルティングの枠を超えた新たなご提案や事業スキームのお話をいただけているので、これからの当社にとって非常に大きなきっかけが得られたと感じています。

今後の御社の事業展開、業界でのポジショニングや目指したい方向性などをお聞かせください。

加藤氏: ワイン事業においては、まず今回ご支援をお願いした内容を礎として、「ワインを手軽に楽しむ環境づくり」を支える効率的で拡張可能な運用システムの構築を目指していきたいと考えています。
AI技術を活用したwine@の新レコメンドサービスで、消費者の皆さんの手元にソムリエがいるような、そんなサービスを提供していきたいですね。
一般のお客様だけでなく、飲食店向けのワインセレクトについてもAI技術を活用して、同様のサービスを提供していきたいと考えています。

そのためには、今後のAI活用に向けた基盤・情報統合が一層必要になってくるでしょう。
貴社からは、AIも活用した新たな検索サービスを提供したら、そこから離脱しない仕組みづくりが重要だという貴重なアドバイスを得ることができました。
再購買を促す仕組みづくりについては、補充購買や繰り返し購買の事例も併せて知ることができたので、これから併せて検討したいと考えています。

アフターコロナや物価高といった社会環境から、お酒を気軽に楽しむという風潮は今、少し下火になっているのかなと思いますが、
それを当社の新たなwine@のサービスで盛り返して、ワインを気軽に楽しむ喜びをもっと多くの方に提供していけたら良いなと思っています。